ちょっと、感慨深いものがあった。複雑な事情により手元にあった魔神号、いざ手放すと思うと。
悩ましかった旨を以前にも書いた。ただでさえ生活のペースが家族主導で、趣味の時間がなかなか取れず、磨いたり弄ったりすることもままならない。さらに、少しはモチベーションの維持の足しになるであろうクルマ通勤が、転職によって無しになってしまった。意図して動かさなければ、触らない期間が続きやがて朽ちていってしまうことも、そう難しくなく想像できた。元は、5年くらいのスパンで魔神号を維持し、もっと完成度を高めていく当初の予定だったが、予定というのは変わってしまうもの。あまり詳細は書かないけど、いろいろな事情が重なって、このたび魔神号は元オーナーのもとへ帰っていくことになったのだった。磨きとタイヤの換装は完成させてください、という最後のリクエストだったが、時間的に磨きまで手が回らず、タイヤを換装するところまでしか出来なかった。

この写真だとあまりわからないかもしれないけど、アスファルトにクルマの形が浮き出てる。雨が降ってきている。いや、確かに、寝起きでデンワしたときは、よし行くぞと決断したときは、1滴も降ってなかったのだった。路面が乾いてたからこそ決断したのに。この決断のおかげで、あんなハメにおちいるとは。
立体駐車場のパレットから押し出す頃、ぽつっぽつっ、ときた。うーんパラパラくるかもなぁ、てことで、防寒のために用意していたジャケットを羽織る。でもって、この写真を撮るころはもうそこそこ降ってる。仕方なく、バイク用のビニール合羽を着る。
ガソリンは4割くらい。120キロくらいだとか言ってたから、持つだろう。ココは結構降ってきちゃったけど、移動した先は降ってないかもしれない。相当な気合いを入れたのに、ここで折れてしまったら次はないかもしれない。行くしかない。
しかし、常磐道は、土砂降りだった。額に当たる雨粒が痛い。タイヤの径が大きくなったし、速度計は4倍の法則だし、今何キロ出てるのかよくわからない。指示は280~320キロ辺り。4分の1で、だいたい80キロ前後くらい、と予想しながらの走行。前輪が225幅になったわけだが、中古のSタイヤはハイドロプレーニングが厳しい。同時にわだちにも取られまっすぐ走れない場面も多々ある。幸いリアが新品の深溝なのでまだ進むことができるが、リアまでハイドロプレーンに乗っちゃったら、そのままスピンだろう。ああ恐い恐い。

ワイパーもなく、あまり前がよく見えないながら、高速道だからなんとかなりつつ、70~80キロで走り続けて2時間、やっと待ち合わせ場所に到着。速度が落ちるとゴーグルが雲ってしまうので、こんなにしている。走ってる間は、足が震えるなぁくらいにしか思っていなかったけど、かなりカラダは冷えていたらしい。

うわーカメラこっち向けてるよ!望遠だと表情まで写っちゃうよ!とか思いながら、でもニヤけているこの瞬間。引いて撮ってくれてありがと。こうしてみると、そんなに変じゃないねぇ、前フェンダーレス。

あー、まずかったら写真加工します、バックとか。(笑
建ったばかりの綺麗な家つきガレージに到着。即シャワーを借りて、カラダを温める。ほんと、なにも起きなくてよかったよ。思ったより距離があったのか、予想より燃費が悪かったのか、ガス欠寸前の到着だった。魔神号とはもはやシンクロしてはいないワタシだったが、奇跡的に電装は不具合を出さず、当初心配していた、WOTでの挙動不審も収まっており、普通な感じでの到着だった。
冒頭にも書いたけど、本当は4、5年は乗るつもりだった。タイヤの取り付けにあれほど苦労するとは思ってもみなかったが、いざ収まってみると、カッコよすぎ。とりあえず電動工具でピッカピカに磨いたらそこそこ見栄えするし、もちっと乗るのもいいかも、とも思ってしまった。が、現実は厳しい。自分の生活も、おそらく次に出るであろう不具合も。弄る時間が自由に取れないってのが、一番の問題だった。お世辞にも完成度は高いとはいえず、まだまだ手を掛ける必要がある魔神号は、ワタシのところにあるべきではない、というのが最終的な決断。とりあえずは、除湿機が24時間稼動するこのガレージで、骨を休めてくれ。9ヶ月しか乗れなかったけど、楽しかったよ。

お疲れ様でした。9ヶ月間も陸送も。
趣味車として扱えば、そんなに信頼性が低いわけでもないんだけど。まあ、ちょっといじる時間が取れなかったよね。この手のクルマは乗りっぱなしができないから、かけた時間と信頼性は比例関係にあるんじゃないかと思う。
これから、いろいろと手をかけていく予定があるので、たまには見に来てください。
このWeblogで、マジンゴーのカテゴリーの記事が、もう増えないのかと思うと、それがちょっとさみしい。
クルマネタも色々と頼むよ。
コメント by arai : 2007年 10月 7日 : 17:46:06