7 月25

とある休日。小雨のパラつく中、登録するために魔神号は運ばれていく。実際は、2週間も前の出来事だけど。写真になると、綺麗だねぇほんと。晴天だったら、もっと色が映えただろうね。
ワタシ自身、セブンの実車を見るのは自身の魔王号以来なのでもう何年も経っており、クルマを前にして「ka10さんはどうよ、なんかないの」と問われても、クルマの目指すイメージが明確になっておらず、コトバに窮してしまった。後になってaraiさんとパスタを食べつつ回想し、やっとなんとなくイメージというかココというポイントが浮かんできた感じ。
さらにこの日、カメラを持っていくのを忘れ、写真はaraiさんから頂いた数枚しかないのも痛いところ。あっちこっち写真を撮っといて、ココはこうしようとイメージを膨らませる材料にしたかった。
ナンバーを切っているので、当初は再登録に結構な額が掛かるだろうと予想していたが、マルカツの金子さんの口ぶりでは、そんなでもないっぽい。マルカツ、現在は名前が変わってるんだったな。クライスジークだっけか?ココ、怪しげな(失礼)外車ばかり扱っているので、そういうイメージで見られがちだが、陸自が近いこともあり、登録や車検は全て検査場に持ち込むんだそうだ。で、ダメが出たら工場に戻り、直してまたラインに通す。検査場でOKが出れば絶対にOKということで、胸を張れる仕様ということだ。まぁ実際にはいろいろあるらしいが。
登録に掛かる作業のほかには、ガソリンタンクの加工をお願いした。ガソリンが減ってくると、えーっとどっちだっけ、右コーナーだっけ、でガス欠が起こるのを防ぐために、コレクタタンクを増設する。街乗りオンリーだったら、ガソリンを常に満タン近くに維持しとけば問題は起こらないが、安心して乗りたいからね。全く可能性が無いとはいえない復活後のサーキット走行でソレは、危ないし。
あとは、たとえばライトが若干斜めってたりフェンダーが傾いてたり、そういうチリをなるべく修正して、ビシッと対称を出してもらうよう、お願いした。「神は細部に宿る」、から。
で、魔神号の復活予算の100万のうち、これらの作業分をさっ引いても、そこそこ大きい割合でカスタムに割ける額が取れそうな雰囲気。
たとえば全塗装すると、ざっくり50万程度だそうだが、他に目をつぶればそのくらいは出来そう。塗装面積自体は狭いが、パーツを外したり下地処理したりといった手間が掛かって、こんな額になるんだそうだ。のちのちの維持のことを考えたら塗っておきたいが、予算の大部分がソレになってしまうわけで、悩ましくはある。
金子さんは、ショックの交換を勧めてきた。曰く「ご隠居仕様」ということで、やっぱ楽でなくちゃ乗らないでしょ若くないんだし、と。確かに、トータル10年近く経過したSPAXのショックはもう、当初の性能を発揮しないであろうと思われる。で、ご隠居仕様にするなら、とアラゴスタを挙げた。ワタシやaraiさんがレースなんかしてた当時はまだ、セブン用のパーツは質が良くなく問題があったそうだが、今はだいぶこなれてきて、とても良い物が出ているらしい。アラゴスタにしておけば、快適な街乗りはもちろん、少し締めればサーキットにも対応でき、まさにご隠居仕様、と。お値段、30万円也。予算の都合上、全塗装とは排他の選択になる。
長くなってきたので、続きは後日。
6 月19
araiさんから連絡があった。魔神号の収まっているガレージを整理した、と。

不許複製。問題あったら連絡ちょ、モザイクするから。(笑
写真だと、スリックタイヤにも見えるのが、ハッタリ効きすぎで迫力倍増だね。開いた口にグリルってなかったっけ。そっかコレ、レーシングスクリーンなのね。通常のフロントウインドはないんだっけ、といっても付けないな、たぶん。
聞くところ、雨には弱いらしい。うちにコイツが来たら、まずはエンジンまわりの雨対策かね。透明ポリカーボネイトを熱整形して、カバーでも作ってやろうと思ってるけどどうだろ。型とかは無いから、タオルでも巻いてクリアランスということにして、あとはヒートガンで炙りながらぐいぐい形を作っていく、と。ボンネットの穴は突起の逃げの他に排熱にも寄与していると思うので、雨以外なら外しておきたい。だから、マジックテープかなにかで取り外しできるようにしておくつもり。
あとねぇ、気になるのはシートかなぁ。発泡シートはaraiさんの体形で、ワタシより2回りも大きいであろうことと、5年も放置ですっかりぼろぼろだろうということなどがあって、おそらくうちに来る際はバーキン純正のソレになっていると思う。が、あのシート、30分で腰が痛くなるんだよね。で、ピッタリ感がありそうなカートのシートにでもしようと思う。それなら安いだろうし。
タイヤは、車検を取り直すまでには替えないといけないパーツのひとつだけど、方針がまだ決まってない。ワタシの指向は、13インチでナナマルのタイヤみたいな、ハイトの高くサイドウオールがぷりっと丸く張ってるような感じ。対してaraiさんは、低く太くがコンセプトだったはず。もっとも、13インチのナナマル、185幅とか魔神号には似合わないと思う。それに、ドラッグマシン風に、というイメージがワタシと一致していたと思うので、太く大きくハイトの高いタイヤをリアに、前はそれに釣り合うよう太くするか、もしくはドラッグマシンのように細くもっていくか、といったところか。いづれにせよ、もう目を三角にしてコースを攻めるような使い方はしないだろうし、そうしたいと決意したらワタシはカートを始めようと思うだろうし、だからセブンは見た目勝負の方向ってことで。
電装の一新ということでハーネスをゲットしているそうだが、そのインストールはどうしようかね。
6 月13
とうとう、魔族の手によるセブンが、ワタシのところに巡ってくる時が近い。
前回にいろいろ書きすぎて、ちょっとネタがなくて困ってるワケだけど、魔族のセブン。魔王号の他に、知る限り3台ある。そのうちの2台は消息不明。残る1台は、魔神号と呼ばれる。
セブンMLがきっかけれお付き合いさせて頂くようになったaraiさん。先日まで彼の地に居りCorvette Californiaを運営している彼。彼もれっきとした魔族のひとりであることを、ワタシは知っている。昼飯は菓子パン1個、みたいな。(笑うトコ
帰国と同時に愛車も持ち込んでおり、しばらくはソイツの世話に忙しいという。ということで、彼の所有する魔神号を、ワタシが走らせてやるような話しの流れになっている。
えーと、ウエブページあったよね。コーベットキャリフォーニャからはリンクが張られてないけど、えーっと。
あったあった、スーパーセブン日記。むむ、このブログよりもGoogleのページランクが高いぞ。
コレコレ、この青いセブン。ボンネットからヘッドが飛び出てることが、素性の全てを物語っているといっても過言ではない。一説によると日産のテストカーであるらしいそのセブン(嘘)、コイツが我が家のガレージ(ではなくマンションの立体駐車場)に収まるかと思うと、血が騒ぐ(とは言いすぎ)。
華奢で今にも欠けそうなカミソリのようだった魔王号に較べると、魔神号はベースのバーキンから大きく変更されていないこともあり、各部の耐久性も高い。ドラッグレース出場時も、最も負担の掛かるスタートダッシュを繰り返しても、ビクともしない(わけではなく、機械式LSDを粉砕させたが)。
現在は、5年の眠りからまだ覚めず、ガレージにてカバーを被り眠っている。さて、コイツをどう再起動させようかと、目下araiさんと相談中という感じ。コルベットカリフォルニアみたいなノリで、ダサイタマ・マヂンゴー(冗談ですから(^^;;))みたいなブログを起こして、いろいろ載せてくれるとうれしいなあ。
6 月12
歴史的背景から説明せねばなるまい。
もう10年以上も前、マルカツにてバーキンセブンを購入。せっかくこんなクルマだから、と金子さんの誘いに乗り、エビスサーキットを走ったのは、納車後3ヶ月くらいだったと思う。完全にノーマル車両、3点式ELRシートベルトのままで予選に出、なにも対策していないが故にオイルをコースに撒き、今思えば迷惑を掛けたもんだ。サーキットを走ること自体、生まれて初めての体験でもあり、下りの裏ストレートはスピードが乗りすぎて恐怖が先に立ち、アクセルを戻したりした、模擬レース初体験の記憶。
その後、仕事中のネットサーフィンの果てに、セブンMLに出会う。早速混ぜてもらい、仕事そっちのけでセブン談義に大輪を咲かせる日々。ワタシが参加したとき、セブンMLはたしか13人ほどしか居らず、みなさん濃い方たちばかりで、自然と改造や走りの話題が流れていった。
ワタシのセブン、レブリミットは公証6,000回転というのに、5,200回転辺りからバルブが追いついていないような、ベカベカッという感じの音がした。これをMLに投げたところ、ヘッドはぐりオフの話題が立ち上がる。が、まともなガレージを持たず整備できる工具もなかったためにオフはお流れになったのだが、まぁそれがキッカケといえばソレだろう。
どういういきさつか忘れてしまったが、千葉にあるレーシングチームを主体としたジムカーナに参加し始める。当初はそれはそれは大盛況で、セブンクラスに30台以上も集まって、ワイワイ休日を楽しみながら、モータースポーツを満喫していた。アレだ、サイドブレーキが引きにくい構造のセブンは、ヘアピンで再度ターンが決められず、遠心力と加重移動で上手にテールスライドをさせなければならず、そこが面白いところでもあった。ジムカーナでは、ライバルが2本ともミスコースという結果でワタシが優勝したこともあった。JAF公式戦にて優勝、履歴書に書きたいくらいだ。
同時期、つくばサーキットを舞台に、セブンなどの古いクルマ、古っぽいクルマを集めたレースの話が舞い込む。ちょうどのめり込み始めていた頃で渡りに船。ジムカーナに参戦していたレーシングチームからA級ライセンスを発給してもらい、マルカツでレース向けのロールバー変更やら何やらの改造を施し、レースに参戦。ケントエンジンとしては上位の、5位だったか、いきなりJAF戦のレースでも入賞。いよいよ拍車が掛かる。
サーキットを走ると如実に判る、ケントエンジンのアレやコレ。ヘアピン進入のブレーキングで油圧がゼロに落ちたままクリップを過ぎ、全開してもなおしばらくゼロのままだったり、やっぱり5,200回転で来るレブリミットが不満だったり、エンジンが速ければもっとワタシのセブンは速いはず、という頃に、アートインターナショナルの武蔵野さんと出会ったのが運のつき。あれよあれよと話は進み、ケントエンジンを捨てゼテックに載せ替えるという計画が始動する。車両価格450万にして、改造費用は実に280万、まるっと借金、ということで、ゼテックに載せ替えた後の最初のレース、車名はずばり、大魔王号。言わずもがな、借金大魔王号ということ。
しばらく大魔王号と名乗り、新たなセブンライフを満喫していた頃、セブンMLで佐久間さんと運命の出会い。エンジンばっか凄くて足がついてこない、ここは一発、IRS(Independent Rear Suspension、後輪独立懸架)だとか話してるところに、「その改造、オイラにやらせてはもらえませんか」と。
聞けば佐久間さん、生粋のレースメカニックでもあり、ちょうど志向が同じだったこともあり、佐久間レーシングサービスに預け改造してもらうことに。改造仕様書のタイトルに「つくばで1分を切るクルマに仕上げる」と書いた瞬間、彼の目つきが変わる。ちょうどそのタイミングで海外長期出張が重なり、メールとウエブで情報を交換しつつ、国内では高価なパーツをUSで買い集めたりしつつ、我が大魔王号はフレームから起こし直され、超絶な進化を遂げる。超魔王化と呼び、呼称は超魔王号に。
剛体のフレームに柔らかいネコ足、というコンセプトの超魔王号。完成はレースの前日。シェイクダウンなしでぶっつけ本番の予選から。乗ってみると、これまで加減速での前後加重で大きく浮き沈みしていたノーズが全く沈まなくなり、あまりの感覚の違いに全く慣れられず、予選タイムは惨憺たる結果。ドライバーがついていかない。がんがん練習して慣れ、タイムを上げていきたいところだが、なかなか華奢な部分もありマイナートラブルが絶えず、思い切って踏める機会も少ない。なにより、外装まで含めて完璧に完成させず、中途半端に仕上げてしまったことで、そこから完成形に持っていこうというモチベーションが上がらず、半完成のまま時ばかり過ぎ、やがてコースからも遠のいてしまう。
ざっくり計算しただけも、車両購入から含めて1,200万円も累積されている超魔王号、乗れないもどかしさ、仕上げなければいけないプレッシャー、まぁいろいろなことが重く重なり、とうとう手放す決心をしたのは、3年半前。しかし、なんだかこう、なくなってしまった空虚感が拭えず、もやもやとしたまま、ここまで来た。
が。
とうとう、魔族の手によるセブンが、ワタシのところに巡ってくる時が近い。